*日程を当初6/26-6/28から変更いたしました。
今回の講習のポイント
- 百名山・光岳:百名山の一座であり、行程が長く体力的にも厳しい南アルプス・光岳(てかりだけ)。その光岳の登頂を、2泊3日でゆっくり目指します(天候等により必ずしも登頂を約束するものではありません)。
- エコ登山:面平(めんだいら)キャンプ場での宿泊を通じて”エコ登山” “残すのは足跡だけ“を実体験しましょう。
- 密の回避:面平キャンプ場は1人1テントで、プライベート空間を確保できます。 *2日目光岳小屋は他の登山者次第で混雑具合は変わります。
- プレミアムな体験:面平キャンプ場を利用できるのは特別な許可を得たガイド同伴時のみ。面平泊のおかげで体力的にも時間的も余裕があり、登山口から森林限界・稜線までの植生の変化、稜線での朝・夕のマジックアワー、星空など、南アルプスの深い懐にじっくりと浸ることができます。面平でのキャンプ場は定員も少ないため、今後容易に利用できるとは限りません。今回の講習は光岳エリアをゆったりと満喫する貴重な機会となるでしょう。
百名山・光岳
深田久弥の百名山の一座であり、南アルプス最南端であり、ハイマツと雷鳥の世界南限(!)でもあります。
光岳へのアプローチは長野側からも静岡側からも長く、早朝に出発しても光岳小屋に着くのは夕方頃。距離だけでなく標高差も厳しく体力も必要です。
例えば長野側の易老渡から登るとするとその標高は900mほど。光岳は標高2,591mと、単純計算で標高差はおよそ1,700mになります(単純な標高差だけなら、北アルプスでは上高地から奥穂高岳に登るのとほぼ同様です)。標準的な日程では、早朝に登山口を出発し、光岳小屋に着くのは15時や16時といったところでしょう。このようなルート事情もあり、光岳(とお隣の聖岳)は百名山の最後の1座として残ることも多いそう。
しかし今年から、長野側からのルートの途中、標高1,460mの面平にキャンプ場が開設されました。ここで一泊することで、光岳に体力的にも時間的にも余裕を持って登山できるようになりました。
面平キャンプ場の特徴: “残すのは足跡だけ”
この面平キャンプ場は「エコ登山」の推進を目指し設立されたもの。環境に配慮し、山小屋を新たに作るのではなく、キャンプ場にあるレンタルテントで泊まります(登山口からテントを背負って歩かなくても良いのです!)。マット・炊事道具も現地の物品を利用できます。トイレは環境に配慮し、携帯トイレで持ち帰り。”残すのは足跡だけ” を体現したキャンプ場と言えます。
面平キャンプ場、エコ登山に関しては以下のページをご覧ください。
日本初の「登山レンタルテント・キャンプ場(面平)」を利用した光岳・仁田岳登山と 登山道としてよみがえった遠山林道軌道を歩くファムトリップを実施
登山家・冒険家 大蔵喜福さんに聞く 『南ア最深部・エコロジー登山』クラウドファンディングへのご協力依頼
面平キャンプ場は一般には開放されておらず、許可を得たガイドと同行することでしか利用できません。
今回は、地元・飯田市の登山ガイドであり、やまスクでもおなじみの羽場崎 功ガイドをお迎えし、面平キャンプ場でのエコ登山と光岳登山を体験する講習会となります。
講習会の流れ
- 申し込む:本ページ下部の申し込みフォームからお申し込みください。
- 事前のオンライン講義と打ち合わせに参加する
- 実技に参加する
オンライン講義
- 自己紹介
- 面平キャンプ場で実現される「エコ登山」とその意義
- 実技の行程説明
- 質疑応答
オンライン講義開催日程
*下記日程のいずれかにご参加ください。ご都合の悪い場合はご相談ください。
- 2021/07/28(水) 20:00~21:00
- 2021/08/05(木) 20:00~21:00
参加準備
Zoomを使います。参加者の方とやりとりするため、スマートフォン、または、マイクとカメラを備えたパソコンをご用意ください。不安のある方は事前にサポートいたしますのでお問い合わせください。
実技
*詳細な待ち合わせ場所・行程についてはオンライン講義の際にお知らせいたします。
*天候、登山道のコンディション、メンバーの状況等により変更となることがあります。
*講習が主体であり、登頂を保証するものではありません。
日程 2021/08/13(金)-8/15(日)
集合 2021/08/13(金)11:00 長野県飯田市南信濃木沢811 旧木沢小学校 集合
行程
1日目
- 11:00 旧木沢小学校 集合。自己紹介・健康チェック・荷物チェック食糧分配→芝沢ゲートへ車で移動(運転に自信のない方は乗り合い)
- 12:00 芝沢ゲート出発 →14:30易老渡→16:30面平キャンプ場(泊)
2日目
- 6:00 起床・朝食 *一部荷物はテントに残置可。
- 7:00 出発→11:00易老岳→14:00光岳小屋→14:30光岳→15:00光岳小屋(泊)
3日目
- 6:00 起床・朝食
- 7:00 出発→9:00易老岳→11:30面平(荷物撤収など)→14:00易老渡
→16:00芝沢ゲート(ふりかえり・解散)
体力の目安 1日あたり最高で上り単純標高差1,000m程度。重量は小屋泊装備+3~4kg(シュラフ・マット+水+食糧分配分+3日分の行動食。水場は易老渡登山口から光岳小屋までありませんので、個人用に3リットルの水は必要です。)程度。2,000mを超えるため、高山病にかかりやすい方は事前に2,000m以上の山で慣れることを強く推奨します。
技術の目安 岩場などの危険箇所は少ないです。 道が細い箇所や、足場の悪い箇所はあります。
装備等
必須:リュックサック(食糧の分配があるため、余裕のある状態で)、レインウェア(上下分かれているもの。防水透湿素材)、登山靴、水筒・サーモス(3リットルは持てるように。1リットルサイズのプラティパスなどで小分けにすると便利です。易老渡から光岳小屋までの間は水場はありません)、行動用食料(1日目昼食、2日目昼食、3日目昼食も含む)、ニット帽・手袋(防寒)、防寒着、着替え、アンダーウェア(コットン不可)、トイレットペーパー、ファーストエイドキット(持病薬や日常薬など)、サングラス、帽子、ヘッドランプ、地図・プレートコンパス、シュラフ(寝袋)、テントマット(2日目光岳小屋宿泊で必要)、シュラフカバー、食器類(皿、スプーン、フォーク)、手指消毒用アルコール(ウェットティッシュやスプレー、ジェルなど)
余裕あれば:虫除け(面平キャンプ場は虫がいます)、日焼け止め、ストック、高度計・GPS・地図アプリ
講習料
53,000円(税込)
- 講習料に含まれるもの:オンライン講義講習料、実技講習料、食糧費(
面平での夕食・朝食分、光岳小屋での夕食・朝食分)
- 講習料以外に必要なもの: 5,800円(面平キャンプ場利用料とガス代、トイレ袋代)、集合場所までの交通費、光岳小屋利用料
*山岳保険未加入の方は保険に加入していただきますので、保険料を別途頂戴いたします。
*講習料は実技当日に講師にお渡しください。
*ご自身の分の食糧について、すべて調達・運搬を行う方は割引がございます。お問い合わせください。
早期申込特典:3,000円分のAmazonギフト券進呈
7/26(月)17時までにお申し込みの方に、3,000円分のAmazonギフト券を進呈します。
条件
- 2021/07/26(月) 17時までに本講座への申込を完了する。
- 本講座のオンライン講義および実技に参加し、受講料の支払いを完了する
- 先着5名様まで。
進呈方法
実技受講後7日以内に、やまスク事務局より、EメールにてAmazonギフト券3,000円分を獲得できるリンクをお送りします。
諸注意
催行について
悪天候の場合であっても可能な限り講習内容・場所を工夫し開催いたします。
また、講習が主体であるため、登頂を必ず保証するものでもありません。暴風警報発令等、アクセスが困難な状況以外では基本的に中止はいたしません。
キャンセル料について
参加者の方の都合によるキャンセルについては時期によってキャンセル料を頂戴します。キャンセルを決定次第、
office@yama-school.com まで速やかにご連絡ください。
キャンセル料発生条件
- オンライン講義受講前、かつ、実技当日の15日以上前/0%
- オンライン講義受講後、または、実技当日の14~8日前/20%
- オンライン講義受講後、または、実技当日の7~2日前/30%
- 実技前日/50%
- 実技当日/100%
その他
- 参加者2名より講習を開催いたします。
- 実習中の万が一の事故発生の際、講師は応急手当や救助要請など可能な限りの対処を行いますが、救助費用などはお客様負担となります。必ず適切な山岳保険にご加入の上、実習にご参加下さい。保険未加入の方には、保険をご案内いたしますのでお申込み時にお知らせください。
- 天候その他事情により、講習内容を変更する可能性があります。
主催・講師
アルプスネイチャークラブ代表理事 羽場崎 功ガイド
- アルプスネイチャークラブ代表理事
- 信州登山案内人
- 日本山岳ガイド協会 登山ガイドステージII / スキーガイドステージI
- 日本雪崩ネットワーク レベルI
- 森林セラピスト
南アルプスと中央アルプスに挟まれた信州伊那谷の老舗登山ショップに生まれ、子供の頃から山に親しむ。ガイド歴25年、アルプスの山々やバックカントリーのガイドとして活動。地元ガイド組合、アルプスネイチャークラブを設立。
現在は登山ガイドを通じて、南信州の山岳文化の発展に力を入れている。